UPSET!!!!!!!!!!!!!!!!!

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『Piece』1〜10巻 読んだので感想など

今年読んだ漫画を振り返る!とかいってまとめた矢先に、さらに色々読んでいるので…
まとめ始めるの早かったとちょっと反省気味ですが、結構インパクトある作品読んじゃったので熱いうちに。

今週月曜に読んだのはベツコミで連載されていた
芦原妃名子さんの『Piece』全10巻。
恋愛でなくサスペンスですかね、ジャンルとしては。
2013年に小学館漫画賞少女向け部門を受賞している作品です。

ざっくりなあらすじ

主人公は大学2年生の須賀水帆が、高校時代同じクラスだった「折口はるか」という子が病気で亡くなり葬儀に出席した際に、亡くなった「折口はるか」が生前付き合っていた人を探してほしいと彼女の母親からお願いされます。

「折口はるか」とはクラスメイトだったけれど特に親しかったわけでもない。地味な子でいじめられていたこともあるくらいの子だったので男の影は感じられない。
気になる水帆はその依頼を受けて、同級生や関連する人に連絡を取り、手がかりを探します。

そこで自分の過去や生き方、他人との距離感をうまく掴めず感情表現に乏しい自分との対峙と葛藤しながら、「折口はるか」の元カレを探します。

この作品の魅力

  • よくできたサスペンス・ミステリー
  • 水帆と皓の関係性
  • 心を溶かして自分自身から徐々に解放されていく水帆の変化


欠けらを探して真実に迫るところもモチロンおもしろいですが、それと同時に感情表現が乏しく殻に閉じていた水帆や本心を覗かせない皓が互いに影響しあって変わっていく様が見ていて特におもしろい。

1度読んだだけじゃ足りないというか…
色々含みのある描写や前置きとかがあるんだよね。
なんか腑に落ちない点がいくつも残っています。
読めば読むほど深くて心の奥をえぐられるようなそういう気持ちにさせられます。


この作品に関しては、別途細かく考察した方がいいですね。
「折口さんの死」をきっかけにこれだけの人が動くんだなっていうくらいいろんなことが描かれていて、特に、ラストで書かれている「何が現で何がまやかしか、選ぶのは、いつも私自身。」って言葉を見てしまうと、もう何が何だか…ごちゃごちゃですw

私としては、水帆はこの先もっと幸せになるって信じたい。皓も。
それから矢内先輩も報われる恋ができるといいなって思う(笑)


これが賞を取るのもわかるし、ドラマ化されたのもなんとなくわかる。
とはいえ実写を見るつもりはないかな。たぶんかなり陳腐化してしまう気がするから。