『放課後カルテ』1~15巻を読んだので感想など
毎晩のようにやっていては夫から白い目で見られていたSplatoonも2018年に入ってからはやらず、
ブログも更新せず、、、あっという間に4月になってしまった。
ゲームをやる頻度は落ちたけど、マンガを読む頻度は相変わらず高く、、
毎月2万くらいで未だに溶かしているっぽいです。総額見たくない。。。
新年度ということで、何か書くことにします。
最近読んで好きだな~っていうマンガ作品いくつかもちろんありますが、
その中でも今回は『放課後カルテ』にします。
- 作者: 日生マユ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/12/06
- メディア: Kindle版
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ざっくりなあらすじ
ある小学校の養護教諭(保健室の先生)が産休育休のため、大学病院で小児科医をしていた牧野先生(男)が代理で赴任。
教育委員会からの要請を受けて、試験的に養護教諭でなく小児科医を学校に赴任させることになって抜擢された男、牧野。
病院ではかなりの問題児の牧野先生。
- 態度と言葉遣いが悪い
- 子どもに怖がられる
- 親からのクレームがすごい
牧野先生自体、医者としての知識とか能力はあるんだけど、偏ったコミュ障のため、いろんなところで衝突が起きていたので上司には厳しく煙たがられていたというか、ほぼクビ同然な状態の時に小学校の校医として赴任することに。
教職員や児童から保健室の先生が男性なんて、、とか、赴任当初から態度が悪いとかで最初から印象悪いまきの先生w
児童の日々の健康状態の推移や日常目にする子どもたちの何気ない行動の中から、親や担任ですら気づかない小さな異常を察知して校医として働く牧野先生と、小中学生に起こりうる病気や家庭環境の問題、教職員事情などが描かれているお話です。
この作品の魅力
- 医療ものだけどとっつきやすい
- 2,3話で別の話題になるので飽きない
- 訳ありドクターの人間的成長物語
- 子どものことだけでなく、その周りのオトナたちの物語でもある
- 消して他人事ではないと思えるところ
医療ものだけどとっつきやすい
小学生ならではの行事とか、思春期の女子児童との対峙とか、保護者とのやりとりとか特別学級の子どものお話とか
重たくないお話だと、だいたい1話から2話で完結で次の症例とか話題に変わるので飽きないのがこの作品の良いところかな。
難しい話だったり、ダラダラと長引くだけの連載ものってたまにあると思うけれど、この作品はメリハリがある作品だと思います。
訳ありドクターの人間的成長物語
自分から動き出す牧野先生に、だんだん信頼してくれる児童や教職員が増えてくるんですよ。
それに、校医として赴任した当初にくらべて、回を増すごとに牧野先生自身も患者(児童)とその保護者や周囲の児童との向き合い方が少しずつ変わっていっているのが感じられたり。それもおもしろさの1つかな。
保護者や先生たちも「あの子に限って」「うちの子に限って」とか、自分を過信したり、仕事や対人関係が優先されて、家庭で子どもとうまく対峙できていない親も結構いて。
牧野先生と関わったことで、今までの自分は何を見ていたんだろう。とか反省するオトナたちの心理描写とかがうまく描かれていて、ただ子どもがケガや病気にかかってしまうのを牧野先生が対処するだけのお話ではないっていうのが、『放課後カルテ』の良さなんだろうね。
「先生ありがとう!」って児童が澄んだ目で言うんですよ、牧野先生に。
子どもやオトナから「ありがとう」と感謝される日々に、牧野先生の心境の変化が垣間見えるごとに、読者としてはニヤニヤが止まらない。
次巻で最終
4月現在で15巻まで出ているんだけれども、15巻で育休中だった保健室の先生が来月から復帰するよっていう話題が。。
代理の校医として赴任した牧野先生は、煙たがられていた大学病院に戻ることができるのかな?
病院に戻ったら、きっと校医に着任する前の牧野先生よりもふた周りくらい人間的に成長して小児科医らしい(?)先生として活躍できちゃうんじゃないかな。
無愛想で態度の悪さに関しては、きっとブレずにそのままなんだろうけどね。
どんな最後になるのか、いまから最終巻が楽しみです!
牧野先生、泣かないかな~w ちょっと涙したらおもしろそうだな~w
医療モノのフラジャイルとかと比べると、安心していろんな人にオススメしたくなる作品です。
読むと心がホッコリします。