UPSET!!!!!!!!!!!!!!!!!

Hello World!!

『ココロ・ボタン』1~12巻を読んだので感想とか。

最近、狂ったようにマンガにお金を溶かしているので、
ちょっとずつ感想など書いておこうかなと思って重い腰をあげることにします。

月にだいたい2万くらいは溶かしているらしいのを明細見て知ったんだけど、
まぁ、飲みに行ったとか別のことに置き換えて、余暇分を買ったと思えば安いもんだと思う。手元には残るし。(the 言い訳)

まずは、完結している作品から手をつけようかなということで、まずはこの作品。

ココロ・ボタン(1) (フラワーコミックス)

ココロ・ボタン(1) (フラワーコミックス)

ベツコミで連載されていた宇佐美 真紀さんの『ココロ・ボタン』。
全12巻です。

ざっくりなあらすじ

高校生活がメインなお話。
学園イチの秀才くん(古閑くん)に一目惚れした主人公の新奈(ニーナ)が、彼の本性を知らずに果敢にアタックしていって、まずは「お試し」で付き合ってもらえることになったけど、古閑くんて見かけとは裏腹に実はドSな部分があって、何をやるにもどんくさい新奈は古閑くんにいいように弄ばれるものの、最初は本気ではなかった古閑くんもなんだかんだで新奈のことが好きだと気づいて、無事に付き合うことになります。(4巻だったかな?)

その後は、まあよくある高校の行事(文化祭・体育祭・卒業式などなど)のエピソードと、古閑くんの親友の速水くんが登場して一悶着あったり。
特別進学クラスの古閑くんは、2年生から既に受験モードで将来を見据えているけれど、普通クラスの新奈は3年生になっても自分の進路をどうするのか将来どうしたいかが見えてないという焦りを感じている中、古閑くんの将来の夢が何かということを古閑くん本人からでない存在から耳にしてしまいます。

付き合い当初はそこまで将来を意識することもないかと思っていた古閑くんも、付き合いが長くなるにつれて自分の目指している進路について新奈にも真剣に打ち明けないとならないなと感じたものの、それを打ち明けたことによって今の関係が壊れてしまったりしないか、新奈を失うことにもつながるんじゃないかとか、不安になって打ち明けるタイミングを逃していたらしい。

古閑くんの将来の夢とこの先の進路を知った新奈は不安を感じるけれど、古閑くんとしっかり向き合った結果、自分なりにこの先の進路を見出すことができて、最終的には古閑くんと結婚してハッピーエンド。

ぜぇはぁ....

あらすじ・ネタバレになってますね(汗
でもまぁ、このくらい教えても古閑くんの新奈に対するもてあそびっぷりと、新奈のどんくさいけど思わず頭をわしゃわしゃ撫でくりまわしたくなるような愛らしさは、ちゃんと本作を読まないと伝わらないかなって思うので大丈夫なはず。

この作品の魅力

  • 絵が好み(さっそく主観的w)
  • ストーリーがマンガの王道感
  • 古閑くんと速水くんの関係性
  • こどもから大人へを意識する時期を描くグラデーションが上手
絵が好み

絵が好みっていうのはかなり主観的ですけどね、、丸みがあってすごく丁寧にかかれている感じがするなぁと個人的には思っています。
古閑くんも新奈もちょっと幼すぎ??とも感じてしまうけれど、そうでもないのかな?
なぜか自分の高校時代とかを思い浮かべて、こういう初々しくて清い感じの人たちたぶんいたと思う。って、自分の中で折り合いをつけながら読み進めてた。
ストーリーも王道なので、安定的に見れます。

古閑くんと速水くん。

この2人はずっと親友なんだろうね。
速水くんも秀才で進学した京都の大学っていうのはたぶん京大なんでしょうね。
古閑くんは何大に進んだのかは描かれてなかったなぁ。志望校の視野範囲が東大、京大、慶応、早稲田とは書かれていたけれど..。
男の子の友情っていいなぁ。なんかいい。憧れるわ。

こどもからおとなへ、将来を意識する

社会人になってもう約10年になるけれど、未だに高校時代にもう少し自分の視野を広げておくことはできなかったんだろうか?と思うことがある。
中学の頃からある程度の将来なりたいものの方向性は決まっていたけれど、具体的にどんなこと知っておくべきだったのか?とかそういうのってなかったんだよね。
ただ、社会心理学系統の分野にはずっと興味があったから、中学・高校で受験のための勉強をするのがバカバカしいなって正直思ってずっと過ごしていたんだよね。
だからこそなのか何なのか、今更だけど学校選びとかもう少ししっかりしておきたかったなぁ。

両親とも公務員で、自分をとりまく環境に「会社員」という人がほとんどいなかったのもあるんだけれど、
「働く=お金を稼ぐ」っていうイメージがあんまりないまま大人になってしまったし、会社員の今もあんまりそういうつもりで働いてないフシがあるくらい。
塾にいるオトナとか当時付き合っていた彼氏にもっと相談のってもらえばよかったのに..無念w


まぁ、何がいいたいかっていうと、、
ほとんどの人は、学生から社会人になるまでで初めて自分の将来をしっかり見据える選択をするのが高校時代なんだと思う。
今考えれば、16,17歳くらいって全然まだ子どもだって思う中、この先何十年かの未来に向かってどの方向に一歩足を踏み出すのかっていうのは、真剣に向き合えば向き合うほど怖い。
その怖さをこの作品はちゃんと思い出させてくれる作品でした。

お互いの家庭環境の対比だったり、それぞれの葛藤の描写だったりで、
自分の将来は最終的には自分自身で選択して決めることではあるけれど、とりまく環境や関わる人やモノによって揺れ動くものなんだなって思った。


それにしてもよくもまぁあんなに自分からちょっかい出しといて健全に高校3年間ガマンしたな、古閑くん。


と、思ってしまう私なのでした(๑´ڡ`๑)てへぺロ